みなさんは、笑っていると何故か身体がとても楽と感じることはありませんか?
あるいは、ご自身での体感がなくても、いつも笑顔の人に会うと、なんだかとても健康に見えたりしませんか?
「苦しい時こそ笑ってごらん」という言葉がありますが、その言葉には、実はとても興味深い考察がありましたので、今回はそのことをお伝え致します。
まずは、次の図をご覧ください。
身体を側面から見て、前歯から奥歯、そして乳様突起を通ってできる円(O₀=アランの円)と、首の前弯部のカーブを含む円(O₁=頸椎の円)は、理想的なスマイルラインを保てている場合(上歯と下歯を噛み合わせ、口角を大きく上げて笑う)、完全に同じ大きさになります。
咬合点(P₁=O₀とO₂の接点)は、胸椎の円(O₂)にそって移動し、咬合点(P₁)、 P₂(乳様突起部)、P₃(頸胸移行部)とでできる咬合三角の重心(PG₁)は、胸椎の円(O₂)の半径(r₂)の3分の1の半径で構成される重心円(OG₁)の円環に沿って移動します。
咬合三角の重心(PG₁)は第3頸椎に位置しますが、例えばパソコンやスマホ等を長時間見続けたりすると、その重心(第3頸椎)は移動します。
咬合三角の重心(PG₁)が重心円(OG₁)の円環に治って後下方に変化(移動)すると、頸稚カーブはいわゆるストレートネック(ミリタリーネック)や
スワンネックと呼ばれる状態になります。 そして第三頸椎を後下方へ移動させる力が加わり続けると、頸稚カーブが失われ、代償作用として腰椎カーブも失われます。この頸稚のねじれは、初期には片側に起こり、その後両側性に移行します。
これは、身体が健康である時の基本軸とされる頭位中心軸とアランの円(O₀)が、様々な原因(頭頸部、腰部、足部等の外傷や不正咬合等)によって、重力場の平衡を失った状態にあるといえます。
そして、脊椎の生理的湾曲(S字カーブ)の崩壊は、このように咬合三角の重心(PG₁)の後方移動によるところが大きいようです。
そして、その始まりは咬合点(P₁)の後下方移動にあります。
また、咬合三角の重心(PG₁)の後下方移動により、足底重心の位置も後方に移動します。姿勢に大きな影響があることがお分かりいただけるかと思います。
上記の重力場の平衡(ヒト直立4円環)と、重力円から導かれる5円環理論は、以下に掲載する4つの円の中心に対するベクトル解析図により証明さるかと思います。
人体前面の2つの円と後面の2つの円のベクトルを構成します。
次に、出来上がった2つの平行四辺形から、大平行四辺形をつくり、ベクトルをとると、なんと頭位中心軸とピタリ一致します。
この図は要するに、身体が健康な状態であれば、4つの円は自然と、互いに重力均衡が取れる理想的な位置に来る事を示しています。
逆に言えば、全身の慢性筋肉疲労や、内蔵器を含むつらい諸症状がある時は、4つの円は崩れ、姿勢も悪くなります。
実例としては、慢性疾患、精神疾患、自律神経失調症、アトピー、リウマチ、メニエル氏症、ガン等に罹る患者達は多くの場合、下顎骨が後退位であり、また、踵荷重がみられ、頸稚は後湾しています。
咬合の崩壊は、私達の身体が病んでいく際に起こる現象の1つであり、また病態を作る原因の1つとも考えられそうです。ですので皆さんも、どんなに苦しい時でも、笑顔を忘れないように心がけましよう。
鍼灸による刺激は、このような現象(見た目で確認できる、バランスの崩れた姿勢)に対し、様々なアプローチが可能です。
咬合における重力場の平衡が得られれば、様々な身体の症状に対し、改善を促すことになります。
山本鍼灸院
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